読んでよかった本2023 : 実用書編
世界インフレの謎
なぜインフレが起こっているのかは、戦争ではなくコロナ禍の不可逆な行動変容とそれに伴うリソース確保によるものだと説明していく。知らなかったことも多いし、説明も論理的でわかりやすく読んでいて楽しかった。 インフレに対抗して賃金を上昇させるには?といえ話もあり、とても納得感があった。
会社という迷宮
なんというか一文一文の濃度というか密度がすごかった。ちょっと読むごとに「うおお〜、、、なるほど〜、、、」みたいになる。パンチラインの嵐。
現代思想入門
bookclub.kodansha.co.jp 難しそうだなというイメージしかなかった哲学を、本当に面白い、と読ませてくれる本。なお読後に哲学者に興味が出て、参考文献にある哲学書を読んでみようとしたけど、1mmも理解できなかった。
DIE WITH ZERO
www.diamond.co.jp タイトル通りの本。いや本当その通りだなとなった。この本を読んで以降、清々しく消費できるようになった(?)
大規模言語モデルは新たな知能か
www.iwanami.co.jp 専門でなくてもLLMについてわかりやすく説明してくれる本。ディープラーニングの時の松尾先生の『人工知能は人間を超えるか』に近いイメージだった。 岡野原さんが語る将来の展望?みたいなところもとてもおもしろかった。
良い戦略、悪い戦略
bookplus.nikkei.com 戦略のカーネルは「診断」「基本方針」「行動」と、「戦略」とはなにか説明してくれる本。 カーネル以外だと9章の「戦略を立てるということは、選択や意思決定というよりは、設計することに近い」という話がおもしろかった。 事例もスターバックス、NVIDIAなどそれぞれおもしろい。
訂正可能性の哲学
genron.co.jp 半分以上は装丁がきれいだったという理由で買ったのだが、めちゃくちゃ良かった。 もともとポパーの反証可能性の考え方が好きだったのでそれもあって気になったのだが、訂正可能性という考え方は、今の世の中にも適用できるというか、今の世の中に必要とされている考え方なのではないかと思った。 続けて新書の『訂正する力』も読んでいるのだが、議論する時に「訂正する準備がある」というのは簡単なようで難しいなぁと思った。 ちなみに『日本の歪み』も読んだのだがこちらは個人的にめちゃくちゃハズレだった。